仏の日本産酒類コンテスト審査委員 本県焼酎知識を吸収

柳田酒造を訪れ柳田正社長(右)から製造方法などの説明を受ける審査委員ら

 フランスの日本産酒類コンクールの審査委員ら11人が3日までの2日間、本県で焼酎への理解を深めた。都城市内の二つの焼酎蔵元を訪ねたほか、宮崎市内で九州の13蔵元と意見交換や交流会を行った。
 訪れたのは「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール2022」の審査を担当したクリストフ・ダヴォワンヌ委員長ら。一行は同コンクールで審査員賞を受けた都城市内の柳田酒造と霧島酒造を見学した。
 柳田酒造では、柳田正社長(49)が施設を案内して製造工程などを説明。一行は写真を撮影したり、質問したりと熱心に焼酎の知識を吸収していた。コンクールの麦焼酎部門で受賞した「青鹿毛」などの製品も試飲。グラスを回して立たせた香りを嗅いだり、口に含んで味を確かめたりした。
 クリストフ委員長は「職人としての作り手のこだわりと情熱を感じた。焼酎はフランスで少しずつ浸透しているが、それが上質でないと焼酎のイメージを損ねる。広く教育的な情報を発信すれば焼酎の未来は明るい」と話した。

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