金星と木星キラリ、西の空で接近 倉敷科学センター学芸員が写真に

三島学芸員が撮影した金星(右)と近くで輝く木星=2日午後7時10分(3秒露光)

 太陽と月を除く天体の中で最も明るい金星と2番目の木星が2日、各地の西の空で接近して見えた。岡山県内でも倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)の三島和久学芸員(52)が夜空での“共演”を写真に収めた。

 三島学芸員によると、金星と木星が近づくのは昨年5月以来。最接近は2日午後2時すぎで、三島学芸員は同7時すぎ、同市下津井地区で捉えた。二つの星の間隔は満月の直径ほどの距離感だったという。

 二つの惑星は今後、次第に離れていくが、数日間は楽しめそう。日没後の午後6時半~7時ごろが観測しやすく、肉眼でも確認できるという。

 三島学芸員は「よく晴れた空で二つの星が明るく見えて奇麗だった」と振り返り、「惑星の動きを実感できるチャンス。ぜひ楽しんで」と話している。

© 株式会社山陽新聞社