琵琶湖博物館、別の水槽でも亀裂見つかる 2月には大型水槽が破損

亀裂が確認された「ふれあい水槽」=琵琶湖博物館提供

 琵琶湖博物館(滋賀県草津市)は3日、閉鎖中の水族展示室の「ふれあい水槽」に亀裂が確認されたと発表した。水漏れや破断はない。2月に破損した大型水槽と併せ、専門家による原因調査を進めるという。

 同館によると、2日午後5時ごろ、日常の巡回点検中だった職員が見つけた。亀裂は、ふれあい水槽(高さ1.8メートル、幅3メートル)の縦方向に1.5メートル生じていた。水槽は厚さ3センチのアクリル製で、水の中に手を直接入れられる特殊なタイプ。新型コロナウイルス禍で昨年1月から魚は展示されておらず、水(約4.7トン)だけが入っていた。前日までの点検では異常は確認されなかったという。

 同館では2月10日朝、ビワコオオナマズを展示する大型水槽が割れて水約100トンが流出し、浸水した。水族展示室は閉鎖し、入館料を減額している。

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