大井町役場の募金箱盗難問題 防犯カメラの故障を放置 町議会、管理体制や町長の責任に批判

募金箱盗難を受けて新たに設置された防犯カメラ(手前)。奥は故障で稼働していなかった防犯カメラ=大井町役場

 大井町役場に設置されたウクライナ人道危機救援金の募金箱が盗まれた問題を巡り、町は2日の町議会で庁舎1階に設置していた唯一の防犯カメラが故障した状態で放置されていたことを明らかにした。町は再発防止に向け庁舎内の防犯カメラを3台に増設した。

 同日の一般質問では盗難に関する質問が相次ぎ、管理体制や小田真一町長の責任について批判が集中した。小田町長は「定期的に募金箱の確認や寄付金の回収をせず管理体制に問題があった。発覚時からトップ自ら対応し早急に町民に謝罪すべきだった」と述べた。

 町によると、1999年に平塚市職員が窓口対応中に刺殺された事件を受け、役場内の1階出入り口に近い町民課窓口に防犯カメラ1台が設置されていたが、長期間故障して稼働していなかったといい、担当者は「いつから故障していたか分からない」と話す。

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