ワクワクした!「日本人選手、最高の大出世移籍」10名

夏のマーケットが開くまであと4ヶ月。鎌田大地をはじめとして多くの日本人選手に移籍の噂があり、またワクワクするオフシーズンを迎えることになる。

今回は「ワクワクさせられた日本人選手の大出世移籍」を10人ピックアップした。

本田圭佑

移籍元:CSKAモスクワ

移籍先:ミラン

移籍した年:2014年1月

名古屋グランパスからVVVフェンローへ移籍して欧州へと進出した本田圭佑。2009-10シーズンの途中にロシア・プレミアリーグのCSKAモスクワへと移籍した。それからはステップアップが噂されながらもなかなか実現しなかったが、ついに2013年末にACミランへの移籍が決まった。

伝統の背番号10が与えられるということもあって大きな期待を感じさせる移籍であったが、クラブがあまり良い状況ではなかったこともあり、それほど重要な存在にはなれなかった。

長友佑都

移籍元:チェゼーナ

移籍先:インテル

移籍した年:2011年1月

近年の日本人選手で最もスピーディに欧州でのキャリアアップを図ることができた選手であろう。明治大学の卒業を待たずにFC東京へと加入し、若くして活躍。そして2010年のワールドカップを終えてイタリア・セリエAのチェゼーナへ。

それからわずか半年が経過し、2011年1月にはなんと名門インテルへと移籍。それから長く国内屈指のクラブでレギュラーを務めていた。

南野拓実

移籍元:レッドブル・ザルツブルク

移籍先:リヴァプール

移籍した年:2020年1月

セレッソ大阪でプロデビューを果たしてからわずか2年で欧州に渡り、オーストリアのレッドブル・ザルツブルクでプレーした南野拓実。そこでのプレーは5年間と予想以上に長くなったが、その後のステップは衝撃的だった。

UEFAチャンピオンズリーグでリヴァプールを相手にゴールを決める活躍を見せると、その数カ月後にリヴァプールへの加入が決定。ユルゲン・クロップ監督の下で戦うことになった。

香川真司

移籍元:ボルシア・ドルトムント

移籍先:マンチェスター・ユナイテッド

移籍した年:2012年7月

セレッソ大阪からボルシア・ドルトムントに移籍した際にもかなりワクワクさせられた香川真司。ドイツ・ブンデスリーガで初年度から活躍を見せ、2012年夏にはさらなるサプライズが待っていた。

アレックス・ファーガソンが率いるマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決定し、ノリッジ戦ではアジア人として初となるプレミアリーグでのハットトリックも達成。ただファーガソン退任の影響もあって、ユナイテッドでの2年目は厳しいものになり、その後ボルシア・ドルトムントへ復帰することに。

冨安健洋

移籍元:ボローニャ

移籍先:アーセナル

移籍した年:2021年7月

アビスパ福岡から10代で欧州へと渡り、シント・トロイデンで成長。そして2019年からはボローニャで故シニシャ・ミハイロヴィッチ監督の下で右サイドバックにコンバート。そのプレーが高く評価され、2021年夏にはアーセナルへと引き抜かれることになった。

イングランド・プレミアリーグでは度々怪我に苦しめられているためにフルコンディションで戦えるチャンスが少ないものの、ミケル・アルテタ監督からはコンスタントに起用され、その信頼の高さを感じさせている。

中田英寿

移籍元:ペルージャ

移籍先:ローマ

移籍した年:2000年7月

1998年のワールドカップを終えたあと、ベルマーレ平塚から当時世界最強リーグのイタリア・セリエAへ移籍。名物会長ルチアーノ・ガウッチ率いるペルージャへと加入し、デビュー戦でユヴェントスを相手に2ゴールを決める鮮烈なプレーを見せた。

そして2000年夏にはファビオ・カペッロ監督の誘いでASローマへと移籍。フランチェスコ・トッティの控えという立場でありつつも2000-01シーズンのセリエA優勝に貢献した。

堂安律

移籍元:フローニンゲン

移籍先:PSVアイントホーフェン

移籍した年:2019年8月

2017年にガンバ大阪からフローニンゲンへ移籍した堂安律。オランダ・エールディビジでコンスタントに活躍を見せ、大きな注目を集める存在となった。そして2019年夏には同国の「ビッグ3」PSVアイントホーフェンへと引き抜かれた。

1年目はなかなか結果が出なかったものの、次年度のビーレフェルトへのローン移籍で評価を高め、復帰後の2021-22シーズンに8ゴールと活躍。今季はドイツ・ブンデスリーガのフライブルクへと移籍している。

板倉滉

移籍元:川崎フロンターレ

移籍先:マンチェスター・シティ

移籍した年:2019年1月

現在ドイツ・ブンデスリーガのボルシアMGでプレーしている板倉滉。川崎フロンターレから2018年にベガルタ仙台へとローン移籍し、そのまま2019年1月にマンチェスター・シティへと加入することになった。ただその際には労働許可証の問題でイングランド・プレミアリーグでのプレーが不可能であったため、フローニンゲンへと貸し出された。

オランダでの活躍が認められて2021年にシャルケへと移籍し、2部優勝に大きく貢献。今季は1部の名門ボルシアMGへと引き抜かれ、ワールドカップ2022でも活躍するなど力を見せつけた。

食野亮太郎

移籍元:ガンバ大阪

移籍先:マンチェスター・シティ

移籍した年:2019年8月

ガンバ大阪のユースで育った食野亮太郎は、おもにU-23チームで活躍していたものの、2019年の前半戦でトップでも出番を獲得。12試合で3ゴールを決め、その夏に突如マンチェスター・シティと契約したという発表が行われた。

労働許可証の問題でスコットランドのハーツ、ポルトガルのリオ・アヴェとエストリウ・プライアに貸し出され、結局シティ本体でプレーすることはできなかったものの、近年で最も驚かされた海外移籍の一つだった。

中島翔哉

移籍元:アル・ドゥハイル

移籍先:FCポルト

移籍した年:2019年7月

食野亮太郎と同じく、非常に驚かされた移籍の一つだった。ポルティモネンセで2017年からプレーし、ポルトガルリーグでも屈指のアタッカーに成長したほか、日本代表でも中心的な存在となった中島翔哉。ステップアップが噂されるなか、2019年2月にカタール1部のアル・ドゥハイルへ移籍するという驚きの動きがあった。移籍金はなんと3500万ユーロ。

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そしてさらにその半年後、ポルトガルリーグの「ビッグ3」の一角であるFCポルトへと移籍することに。しかもその額は1200万ユーロで、アル・ドゥハイルにとってはなんの旨味もなさそうな取り引きだったが、結果的に中島翔哉は欧州トップレベルでの挑戦が可能となった。

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