プルシェールが2番手を0.7秒引き離し最速。岩佐歩夢は7番手【順位結果/FIA F2第1戦サクヒール予選】

 現地時間3月3日、2023年FIA F2の開幕戦となる第1戦サクヒールの公式予選がバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催され、テオ・プルシェール(ARTグランプリ)が最速タイムを記録。5日に行われる決勝レース2のポールポジションを獲得した。

 4日に行われる決勝レース1のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定されるため、ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)が先頭からスタートを切る。日本人ドライバーの岩佐歩夢(ダムス)は7番手で予選を終えている。

 F1金曜フリー走行2回目終了後に行われた2023年F2開幕戦の予選。日が暮れたバーレーン・インターナショナル・サーキットは気温21.7度、路面温度25.1度というコンディションで30分間のセッションがスタートした。

 序盤をリードしたのは、開始8分で1分41秒530を記録したプルシェールだ。2番手にはボシュングが1分42秒010、3番手にはアーサー・ルクレール(ダムス)が1分42秒212で続く。

 ルクレールのチームメイトである岩佐もアタックを行うが、回り込むターン10への進入でブレーキをロックさせてしまうなどでタイムが伸びず、1回目のアタック終了時点では1分43秒002で19番手となる。

 折り返しとなる残り15分ごろには各車タイヤを交換するためにピットへと戻る。そのコースがクリアになったタイミングを狙ってジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング)が1台でアタックを行い、1分42秒112で4番手に飛び込む。

 残り10分になるとピットでウェイティングを行っていたマシンたちが再びコースに戻り、入念なウォームアップ走行を行いながらペースを上げていく。しかし、2回目のアタックでも速さを披露したのはプルシェールとなり、自身のトップタイムを上回る1分40秒903を記録して2番手以下を引き離す。

 結局プルシェールのタイムを更新するマシンは現れずにチェッカーが振られ、圧倒的な速さを披露したプルシェールが最速となった。0.751秒差の2番手には同じくARTグランプリのビクトール・マルタンスが続き、3番手はリチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)が入っている。

 なお、岩佐は2回目のアタックでタイムを上げ、1分41秒934で7番手となり、4日22時15分から行われるレース1はリバースグリッドにより4番手からスタートすることになった。

■2023年FIA F2第1戦サクヒール 予選暫定結果(編集部計)

Pos. No. Driver Team Time

1 5 T.プルシェール ARTグランプリ 1’40.903

2 6 V.マルタンス ARTグランプリ 1’41.654

3 22 R.フェルシュフォー ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’41.803

4 1 D.ハウガー MPモータースポーツ 1’41.831

5 7 F.ベスティ プレマ・レーシング 1’41.897

6 24 K.マイニ カンポス・レーシング 1’41.927

7 11 岩佐歩夢 ダムス 1’41.934

8 12 A.ルクレール ダムス 1’41.973

9 20 R.スタネ トライデント 1’41.988

10 25 R.ボシュング カンポス・レーシング 1’42.010

11 2 J.ダルバラ MPモータースポーツ 1’42.017

12 8 O.ベアマン プレマ・レーシング 1’42.026

13 4 E.フィッティパルディ ロダン・カーリン 1’42.049

14 10 I.ハジャル ハイテック・パルスエイト 1’42.092

15 15 A.コルデール インビクタ・ビルトゥジ・レーシング 1’42.092

16 23 J.コレア ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’42.109

17 14 J.ドゥーハン インビクタ・ビルトゥジ・レーシング 1’42.112

18 3 Z.マロニー ロダン・カーリン 1’42.185

19 9 J.クロフォード ハイテック・パルスエイト 1’42.234

20 17 B.ベナビデス PHMレーシング・バイ・チャロウズ 1’42.493

21 16 R.ニッサニー PHMレーシング・バイ・チャロウズ 1’42.502

22 21 C.ノバラック トライデント 1’42.570

岩佐歩夢(ダムス)
2023年FIA F2第1戦サクヒールに参戦するドライバーたち
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