明治安田生命に立ち入り検査 金融庁、営業の管理体制を確認

金融庁が入るビル=東京都千代田区霞が関

 金融庁が、明治安田生命保険への立ち入り検査を始めたことが4日、分かった。営業職員による保険料の着服などの事案を受け、管理体制を調べる。また中小企業の経営者向け保険についても、過度な節税効果をうたった販売実態がないかどうか確認する。

 明治安田生命は昨年6月、70代の営業職員の女性が複数回にわたって保険料を着服するなどして計約2千万円を不正に取得したと発表。生保業界では営業職員による金銭詐取などの不正事案が相次ぎ、各社はコンプライアンス(法令順守)やリスク管理の徹底が課題となっている。

 検査では「名義変更プラン」と呼ばれる節税保険も調べる。

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