繊細な色遣いや和紙の風合いが織り成す多彩な作品展/ 岡山・津山市 

第15回日本画「あゆみ会&なかまたち展」が岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホール(岡山県津山市)で開かれ、繊細な色遣いや和紙の風合いが織り成す多彩な作品が会場を彩っている。6日まで。
2年ぶりの展覧会で、日本画家・居森幸子さん(岡山県勝央町)と、主宰する3教室の受講生10人が約60点を出展した。色鮮やかなツバキや清らかなミズバショウ、墨と胡粉で描いた風神と雷神、高い描写力が光るウミガメの悠々とした姿、神々しさを感じさせるオオヤマザクラなどが訪れた人たちを魅了。”現代の恐怖”に対して、てるてる坊主に祈りを込めたような平面立体作品などもある。
居森さんは「紙の道」と題した大作を展示。さまざまな紙を使って春から冬へと移り変わる風景を豊かに表現している。
居森さんは「日本画の可能性を追求するとともに、感情や祈り、夢などメンバーがそれぞれの思いを絵にしたためた。それらを感じながら、ゆっくりと楽しんでほしい」と話している。

© 津山朝日新聞社