田辺普通科13人超 高校入試本出願

2023年度和歌山県立高校入試の出願状況(紀南関係分)

 和歌山県教育委員会は3日、2023年度県立高校入試の本出願(一般選抜・スポーツ推薦)状況を発表した。日高以南の全日制で、最も超過人数が多かったのは田辺と神島、新宮のいずれも普通科で、それぞれ13人上回った。ただ、田辺と新宮の超過人数は一般出願(2月22日)に比べて半減した。

 日高以南の全日制では5校5学科で、出願者が入学者枠を上回った。

 県では一般出願で出願した志望先を、本出願(3月2、3日)で変更できる制度を採っている。田辺と新宮の普通科は、いずれも入学者枠200人に213人が出願し、倍率は1.07倍。一般出願では、田辺は入学者枠を26人、新宮は24人超過していた。

 神島の普通科は入学者枠120人に133人が出願し、倍率は1.11倍。超過人数は一般出願の17人から4人減った。また、神島の経営科学科は一般出願時は入学者枠120人に122人が出願したが、本出願で4人減り、入学者枠を下回った。

 一方、熊野の総合学科では超過人数が一般出願より5人増えて7人となり、倍率は1.01倍から1.04倍に上がった。

 紀央館の普通科も入学者枠120人を10人超えた。

■3年連続0.89倍

 県立高校の全日制の倍率は過去最低の0.89倍で、3年連続で同じ数値となった。29校4分校60学科が6131人を募集し、一般選抜には5332人、スポーツ推薦には110人の計5442人が出願した。24校4分校43学科で、出願者が入学者枠を下回った。倍率が最も高かったのは和歌山工業の創造技術科と向陽の普通科で、いずれも1.20倍。

 本出願者数は、一般出願者数と比較すると15人増加した。355人が出願先を変更したとみられ、23校34学科で志望者が増え、16校21学科で減った。最も増えたのは和歌山北の普通科(北校舎)で27人増、最も減ったのは星林の普通科で30人減だった。

 定時制は7校9学科が495人を募集し、一般出願より2人少ない182人が出願。倍率は0.37倍となった。

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