
米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーは4日までに、昨年の中国の高級品売上高が前年比で1割減ったとのリポートを発表した。5年連続で大きく伸びていたが、新型コロナウイルス感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策などが響いた。経済活動の再開で今年3月までには好転するとみている。
同社の調べでは、中国の高級品の市場規模は2016年まで横ばいで推移し、その後急拡大。21年は約4710億元(約9兆3千億円)に達していた。だが22年はゼロコロナの外出制限で買い物が難しくなったほか、不動産市場の下落や失業者の増加も消費者心理を冷やした。
最も影響を受けたのは腕時計で、20~25%減。