JAXA、新型ロケット「H3」試験機1号機の打ち上げを3月7日に再設定

【▲ 種子島宇宙センターの大型ロケット組立棟から射点へと移動される「H3」ロケット試験機1号機。2023年2月16日撮影(Credit: JAXA)】

【2023年3月4日15時49分】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月4日、先進光学衛星「だいち3号」を搭載した国産の次期主力ロケット「H3」試験機1号機の打ち上げ日時を2023年3月7日に変更すると発表しました。

H3ロケットは従来の主力ロケット「H-IIA」の後継機として、JAXAと三菱重工業が開発中の新型ロケットです。H3ロケット試験機1号機で打ち上げられる「だいち3号」は、2011年5月に運用を終えた陸域観測技術衛星「だいち」の光学観測ミッションを引き継ぐ地球観測衛星として開発されました。

H3ロケット試験機1号機は2023年2月17日に打ち上げられる予定でしたが、機体と地上側設備の接続を電気的に離脱させる際の電位変動によってロケットの第1段に搭載されている制御機器が誤作動し、リフトオフ直前で中止されていました。その後、誤作動の対策に目処が立ったことからJAXAは2023年3月6日の打ち上げを目指していましたが、当時の気象条件が整わないと予想されることから1日延期されました。

新たに設定されたH3ロケット試験機1号機の打ち上げ時間帯は、日本時間2023年3月7日10時37分55秒~10時44分15秒です。なお、再設定された3月7日の打ち上げ可否については、3月5日以降の天候状況を踏まえて再度判断されるということです。

【▲ 先進光学衛星「だいち3号」の想像図(Credit: JAXA)】

■H3ロケット試験機1号機 打ち上げ日時

打ち上げ予定日 : 2023年3月7日(火)
打ち上げ予定時間帯 :10時37分55秒~10時44分15秒(日本標準時)
打ち上げ予備期間 : 2023年3月8日(水)~2023年3月10日(金)
打ち上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場

(JAXAプレスリリースより)

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  • Image Credit: JAXA
  • JAXA \- H3ロケット試験機1号機による先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)の打上げについて[再設定(その5)]

文/sorae編集部

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