さい銭泥棒か、福井県福井市内の神社で破損被害相次ぐ 宮司「毎日回収、無駄なことやめて」

倒されて一部が破損していた藤島神社のさい銭箱=3月3日、福井県福井市毛矢3丁目

 福井県福井市内の神社で3月に入り、さい銭を盗もうとしたとみられる事件が相次いで確認された。さい銭箱は一部壊されたものの、中身は回収していたため盗難の被害はほとんどなかったという。宮司は「神社側はしっかり管理していて簡単にはお金は盗めないのに。さい銭箱が壊されて迷惑している」と憤っている。

 藤島神社(毛矢3丁目)では1日午前6時ごろ、社殿の扉の前にあった木製のさい銭箱が、数メートル離れた場所で倒れているのを参拝客が発見。新田義和宮司によると、さい銭を回収した2月28日夕方以降に動かされたとみられる。箱の一部は欠け、回収口の金具は曲がっていた。

 柴田神社(中央1丁目)では2日午前5時半ごろ、さい銭箱のふたが外されているのを松田典起宮司が見つけた。防犯カメラには同日午前4時ごろ、黒ずくめの人物がバールのような物でこじ開ける様子が映っていた。さい銭は既に回収済みだった。

 新田宮司は「さい銭は毎日回収しているので、無駄なことはやめて」。松田宮司は「(不審者が)空き巣に入ることも考えられる。近隣住民も気を付けてもらいたい」と話していた。

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