
【テヘラン共同】イラン各地の女子校で昨年11月以降、体調不良を訴える生徒が相次いでいる。国営メディアは有毒物質が原因とみられ、約千人が健康被害を受けたと伝えている。ライシ大統領は関係当局に早急な調査を指示。3日の演説では「敵が国民を不安にさせようとしている」と述べ、国内の不安定化を狙った企てだと批判した。
生徒の被害は中部コムなど少なくとも4都市の30以上の学校で確認された。生徒は頭痛や倦怠感、手足のしびれなどの症状を訴え、大半は軽症だが、入院が必要な人もいるという。
ユニセフは「女子の教育率に悪影響を及ぼしかねない」との声明を出し、支援を提供する用意があると述べた。