“ネイチャー系カメラマン”阿部未悠のあきらめない気持ち

開幕戦を楽しむ(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 3日目(4日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)

昨年の大晦日は地元・北海道でフクロウの撮影に臨んだ。気温はマイナス10度以下。阿部未悠はハイアマチュアも使う望遠レンズとミラーレスカメラを手に被写体を探し続けた。

フクロウ

「写真が大好きです。地元に帰ったときには森に行きます。3時間ぐらい歩いて、フクロウを撮ったりする。ネイチャー系カメラマンです」。3年前に父から誕生日プレゼントとしてカメラを贈られ、独学で腕を磨いてきた。

フクロウの他にもオジロワシやエゾシカがターゲットだが、本命は雪の妖精とも呼ばれ、世界でも北海道にしか生息しない鳥類の“シマエナガ”。「ずっと探しています」と目を輝かす。

ツアー初優勝を目指す(撮影/中野義昌)

趣味のカメラと本職のゴルフは共通点が多いという。「クラブが好きだし、カメラも光とか、いろいろ設定がある。そういうところが競技に生きている。それと集中力。最後まであきらめない気持ち」と説明した。

この日の最終18番パー5はバンカーから5mに寄せてバーディ締めで拳を握った。全パー5でバーディを奪うなど、5バーディ、1ボギーの「68」でプレーし、17位から通算5アンダー4位に浮上した。

プロ3年目のツアー初優勝へ「自分のしたいゴルフを貫けるようにしたい。今週は開幕を楽しむ」。北海道の厳しい冬で培った“あきらめない気持ち”で4打差を追いかける。(沖縄県南城市/玉木充)

4打差を追いかける(撮影/中野義昌)

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