賃上げ5%実現に向け団結確認 連合岡山、春闘の総決起集会

連合岡山の春闘総決起集会で気勢を上げる参加者

 歴史的な物価高に見舞われる中、連合岡山の春闘総決起集会が4日、岡山市内で開かれた。市民生活への影響などを踏まえ、28年ぶりの高い要求水準となる5%程度の賃上げ目標を掲げ、実現に向けた団結を確認した。

 森信之会長は「労働者の生活を物価上昇が直撃している」と強調。今後本格化する労使交渉を前に「しっかりと賃金を引き上げられるかどうか。賃金、物価、経済が安定して上がっていく社会を目指して一丸となって取り組もう」と訴えた。

 続いて「社会の持続性に結びつく『人への投資』を何としても実現させる必要がある」などとする集会アピールを採択。出席した労働組合員ら約130人が、拳を突き上げて気勢を上げた。

 連合岡山によると、今春闘は基本給を底上げするベースアップ(ベア)で3%程度、定期昇給(定昇)で2%程度の賃上げを求め、例年よりベアを1ポイント程度引き上げた。昨年の賃上げ実績は1.87%で、幹部は「物価上昇に見合う賃上げを目指す」という。

 岡山県内企業の労使交渉は14~16日にヤマ場である集中回答日を迎える。

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