女王2人との同組で痛感 荒川怜郁「これが自分の実力」

残り18ホール。地元の声援を力に変える(撮影/中野義昌)

「結果的にすごく打ってしまったが、これが自分の実力かなというゴルフ」。ルーキー荒川怜郁の言葉からは悔しさがにじんだ。

昨季の年間女王・山下美夢有と、2020-21年の女王・稲見萌寧との同組。土曜日ということもあり、地元・沖縄の多くのギャラリーから声援が飛んだ。

この日のパット数は32(撮影/中野義昌)

出だし1番のティショットは手も震えて左に曲がった。2打目は「目の前が木だったんですが、グリーンにのせないといけないと思ってしまった。冷静に横に出せばよかった」。目の前の木に当てて甲高い音を鳴らし、ボールは数m横のラフに転がった。3オン2パットのボギーで発進した。

それでも続く2番は125ydから2mにつけてバーディのバウンスバック。最終18番もバーディ締めだったが、「イーグルであがったら帳消しと思ったが、ショートしてしまった。ちょっと情けなかった」と反省した。

山下、稲見と日本の女子ツアーを引っ張る2人とのラウンド。「稲見さんがどんなところからでもパーを拾っていた」。同年代の山下についても「堅実なゴルフで強い」と振り返った。

荒川怜郁(右)は女王2人とプレー(撮影/中野義昌)

「69」「70」で予選を通過したが、ムービングデーは「75」。パーオン率は11/18(61%)とショットが乱れ、通算2アンダー13位と大きく後退した。

「一年通して地元開催最後の一日。楽しんで思い切ってプレーしたい」と残り18ホールに気合を入れた。(沖縄県南城市/玉木充)

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