1打目から違和感消えず 渋野日向子はショットに苦戦「めちゃくちゃモヤモヤ」

会心の一打で締めくくった(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 3日目(4日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)

34位から出た渋野日向子は、「72」で回って通算3アンダー30位で3日目を終えた。「きょうもショットがボロボロで」とクラブを振ったときの違和感は、スタート10番の1打目から感じていた。

朝イチのドライバーショットは右のセミラフで止まったが、「ちょっと振り切れない」と気持ち悪さが後を引いた。11番(パー4)のティショットもフェアウェイをとらえたが、ドライバーを振った後に手を放し、球を追う目に険しさが宿る。右のラフに落ちた2打目も、打った直後にクラブから両手を離した。

違和感が消えないまま迎えた12番(撮影/村上航)

「リズムが若干早いなと思って、なるべくゆったり振るように」と意識していたが、なかなか納得のいくリズムを作れないままプレーが続き、獲りたいパー5も2つボギー。後半8番(パー5)はフェアウェイからのセカンドショットを大きく右に曲げてブッシュに入れ、4オン2パットで1つ後退し「伸ばしたかったところで2ホール落としたのが心残り。めちゃくちゃモヤモヤしています」と振り返った。

「モヤモヤ」よ、早くなくなれ(撮影/村上航)

やっとショットの違和感がとれたのは最終ホール。残り150ydの第2打は会心の一打だった。「上半身を意識して丁寧に振ろうと思ったら、いいショットが打てた。飛んでいったボールに安心感があった」とピンそば1mにつけてバーディフィニッシュ。2バーディ、2ボギー「72」で3日目を終えた。

「いいショットが打てたので、ここから練習してあしたにつなげていけたらいいなと思います」と、悔しさを塗り替える一打で締めくくった。(シンガポール・セントーサ島/谷口愛純)

今週はパッティングに助けられている(撮影/村上航)

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