「精神的にしんどい1日」 西郷真央はグリーンを捉えられず「85」

気持ちよく振れるようにはなってきた(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 3日目(4日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)

「帰りが、お通夜みたいにならないでよかったなって。精神的にしんどい1日でした」。この日はじめてのバーディが、最終9番ホールでやっと来た。西郷真央はチップインバーディで長い1日を終え、ようやく息をついた。

グリーンに乗らない…(撮影/村上航)

通算イーブンパーからスタートした第3ラウンドは、1バーディ、8ボギー、3ダブルボギーの「85」。「なんで、こんなにタテ距離が合わないんだろう」とアイアンショットに苦戦した。「71」で回った2日目は、ショットで左右のミスが出ることはあっても14ホールでパーオンに成功。この日は「狙っているところにはボールが出ていて、自信をもってフィニッシュを決めているのにグリーンに乗らない」とグリーンを捉えたのは4ホールに留まった。

「気温や風の影響もあると思いますが、全然アジャストできていなかったのかなと思います」と首をひねった。気持ちよくスイングできている自覚があるだけに、「ミスショットなら仕方ないけど、うまく打てたのに乗らない。ずっとイライラしてしまいました」と振り返った。

モヤモヤは募る…(撮影/村上航)

開幕10戦5勝だった昨年の国内ツアー最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」で4日間通算35オーバーをたたいた。「正直、ティショットに恐怖がある」とこぼした。年をまたいだ仕切り直しの今季初戦、同じ大崩れではあるが、西郷本人には“あの時”とは違う手応えがある。

通算13オーバー65位で迎える最終日へ。「距離感はしっかり、明日の朝チェックしていきたい」と気持ちを切り替えた。(シンガポール・セントーサ島/谷口愛純)

あしたは気持ちを落ち着かせて(撮影/村上航)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン