
「くまモンの秘密基地」と銘打った観光施設「くまモンベース」が19日、熊本県大津町のJR肥後大津駅南口に開設される。くまモンと触れ合える機会を増やす県の「くまモンランド化構想」に基づき、町と民間でつくる地域活性化団体が県の補助金を活用して企画した。
観光案内所と駅の待合所を兼ねた町ビジターセンターを改装し、くまモンと同じ黒、赤、白を基調とした内外装に一新する。キャラクターの明るい雰囲気を味わってもらい、地域の観光情報も発信する。くまモンも不定期で訪れる。

台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出を見据え、くまモンの人気が高い台湾の人たちが熊本を訪れた際に楽しんでもらう狙いもある。町総合政策課の岩下潤次課長は「くまモンの力を借り、熊本空港からの玄関口としての魅力を高めたい」と話す。
常設のくまモン施設は、東京の1カ所を含め5カ所目。23日に開業する熊本空港の新ターミナルビルにも6カ所目が開設される。
11、12日には、くまモンの誕生日を祝う県主催のイベント「くまモン誕生祭2023」が、熊本市中央区の花畑広場を中心に開かれる。野外での開催は6年ぶり。ファッションショーやダンスなどのステージが終日あり、飲食や物販の出店が並ぶ。(小林義人)