
熊本県内に住む留学生や外国語指導助手(ALT)ら外国の人たちに熊本の文化や歴史に親しんでもらう「文化財を見る会」が4日、熊本市中央区の県立美術館本館と熊本城で開かれた。
熊本ユネスコ協会が毎年企画しており47回目。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりに開き、カナダやベトナム、スーダンなどから来熊した15人が参加した。
参加者は、同館で開催中の企画展「〝表情〟でみる絵画」を鑑賞。学芸員が解説するのを英訳してもらいながら、江戸時代に描かれた浮世絵や愛らしい表情のひな人形などに見入っていた。その後、観光ボランティアによる英語案内で熊本城内を巡り、熊本地震の被災状況や石垣にまつわる歴史などの解説を聞いた。
人吉市のALT、キャサリン・カーノスキーさん(23)=米国出身=は「熊本城のことは知識として知っていたが、実際に見たのは初めて。英語で熊本城の詳細な情報を教えてもらい驚いた」と満足した様子だった。(鬼束実里)