當眞嗣一氏に東恩納寛惇賞 グスク研究、文化財保護

 沖縄研究の先駆者、東恩納寛惇の功績をたたえ、沖縄を対象とした研究の発展に顕著な功績を挙げた研究者に贈る第40回東恩納寛惇賞(琉球新報社主催、第一書房後援)に、グスク研究所主宰の當眞嗣一氏(78)=西原町=が決まった。専門は考古学。グスク研究(考古学調査による実証的研究)の第一人者で、考古学的手法を用いた戦争遺跡の研究なども評価された。

 當眞氏は西原町生まれ。琉球大卒。前原高校教諭を経て県教育庁文化課長、県立博物館長、沖縄考古学会長、琉球弧世界遺産学会長などを歴任。首里城の遺構調査にも加わるなど沖縄の文化財保護に尽力。昨年、第23回和島誠一賞(個人部門)を受賞した。

 選考会は2月1日、琉球新報社で開かれた。

 贈呈式は3月14日午後6時半から那覇市泉崎の琉球新報ホールで開く。来場は招待者に限定する。

(宮城隆尋)

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