R-1優勝から一夜明け人生激変 田津原理音「靴脱げるんですね」 初グリーン車に感激

4日に行われたピン芸日本一決定戦「R-1グランプリ2023」で優勝した田津原理音(29)が5日、大阪・よしもと漫才劇場に登場した。

305席と補助席20席の計325席は完売。凱旋出演となった田津原は「ヨーグルト以外のR-1知っています?」と観客に振ると、場内から温かい拍手がわき起こった。ネタはR-1決勝のファーストステージで使用したトレーディングカードの開封ネタ。同じように笑いを誘っていた。

優勝が決まり、LINEだけでも200件以上の祝福が届いた。「まだ返していないのもあるんですけど」とうれしい悲鳴。昨年のキングオブコントでお笑いコンビ・コットンを破って優勝したお笑いコンビ・ビスケットブラザーズの原田泰雅(31)からは「これ以上、コットンが目立つと困る。(コットンの)きょんを止めてくれてありがとう」と準優勝だったきょんをいじりながら、ジョーク交じりのメッセージが送られた。

一夜明けて人生が変わった。マネジャーの携帯には電話とメールで仕事の依頼が殺到。空白が多かったスケジュールも徐々に埋まりつつある。この日、東京から大阪へ向かう新幹線では生まれて初めてグリーン車に乗った。「足を置くところがあって、靴が脱げるんですね」と感動した。いくつかのアルバイトを掛け持ちしていて、「バイト先には籍を置いておいてほしいとお願いしています」と言いつつも、「バイトをやめられたらいいですね」と〝芸一本〟での生活を願っていた。

「夢が広がります」。芸歴10年目で過去にR-1を制した濱田祐太郎(33)、ゆりやんレトリィバァ(32)とは、NSC大阪35期の同期。メジャーの階段を上っていく。

(よろず~ニュース・中江 寿)

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