共産・志位氏「反共は戦争前夜の声」 党員除名問題巡る批判に引用し訴え

演説会で支持を訴える共産党の志位委員長(5日午後、京都市東山区・円山音楽堂)

 共産党の志位和夫委員長が5日、京都市東山区で演説を行った。京都府と京都市で始まる子ども通院医療費の拡充や京都市の中学校給食実施に向けた調査費の計上について党議員の実績をアピールし、来月の統一地方選での支持拡大を呼び掛けた。

 志位委員長は、党地方議員による長年の活動を振り返り「市民の運動と議員の奮闘で重い扉を開けた」と強調、「市民と一歩一歩粘り強く進む党を伸ばしてほしい」と支援を求めた。

 府委員会所属の党員が自著で党首公選制を訴え、党を除名された問題にも触れ、「異論を持ったから除名されたのではなく、党のルールを守らず、外から党綱領や規約への事実に反する批判を行った」と理解を求めた。問題を巡って党が批判を受けていることについて、蜷川虎三元府知事の言葉「『反共』は戦争前夜の声」を引用し、「平和と民主主義を守るために党を躍進させよう」と訴えた。

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