「相鉄・東急直通線」18日開業で記念式典 神奈川県内から都心への広域鉄道網完成祝う 

式典で新路線の完成を祝う関係者ら(公式撮影)

 相模鉄道(横浜市西区)と東急電鉄(東京都)との直通線開業を18日に控え、新路線の完成を祝う式典が5日、新設された新横浜駅(横浜市港北区)で開かれた。約90人の来賓をはじめとする関係者が出席。県央や横浜市西部から東京、埼玉に至る広域的な鉄道ネットワークの誕生を喜んだ。

 式典で、相鉄の千原広司社長は、2019年に開業した相鉄・JR直通線に触れ、「双方の完成により、都心部への路線経路の選択肢が増加する」と強調。「交通利便性が大きく向上することで新たな人の流れが生まれ、地域社会の発展に結びつく」と力を込めた。

 東急電鉄の福田誠一社長も、「新横浜駅を介して、JR東海の新幹線利用が便利となる」と指摘。「中京・関西方面への利便性が向上することで、首都圏はもちろん、日本の経済発展に貢献する」と述べた。

 式典には斉藤鉄夫国土交通相、菅義偉前首相(衆院2区)、黒岩祐治知事、山中竹春横浜市長らが出席。テープカットやくす玉割りが披露されたほか、駅ホームで駅長らに花束が贈呈された。

 直通線は相鉄線西谷駅と東急線日吉駅を結ぶ新路線。西谷-羽沢横浜国大-新横浜の区間を「相鉄新横浜線」、新横浜-新綱島-日吉の区間を「東急新横浜線」と名付けた。式典は、相鉄と東急、整備主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が主催した。

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