3月4日(土)薩摩おいどんカップ 嘉麻市バーニングヒーローズ戦 @平和リース球場
大学・社会人・プロの交流戦として、2月24日(金)より鹿児島県内で開催されている薩摩おいどんカップ。慶大はこの日7戦目を迎えた。3月1日(水)の大分大戦で快勝をおさめたものの、ここまでの戦績は1勝5敗。2勝目が欲しい慶大は、社会人を相手に攻守ともに安定したプレーを見せ、両者譲らぬ展開が続いた。3回、四球で出塁した先頭打者の水鳥遥貴(新商3・慶應)が盗塁に成功。続く廣瀬隆太(新商4・慶應)が左翼2点本塁打を放ち先制点を挙げる。7回に1点を返されるも慶大は試合を優位に進めた。8回には、四球で出塁した吉川海斗(新法4・慶應)が盗塁に成功したのち、本間颯太朗(新総3・慶應)と佐藤駿(新商3・慶應)の好打撃で吉川がホームに帰還。再びリードを2点に広げ、そのまま逃げ切った慶大は今大会2勝目を挙げた。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 嘉麻市 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 慶大 0 0 2 0 0 0 0 1 X 3
嘉麻市バーニングヒーローズバッテリー:津田、鶴澤、池田、工藤ー上村
慶大バッテリー:小川琳、木村、島津、久保慶ー本間
嘉麻市バーニングヒーローズ本塁打:なし
慶大本塁打:廣瀬(3回・鶴澤)
◆慶大出場選手
打順 守備位置 名前(学部学年・出身校) 1 [7] 村上真一朗(文4・城北) 4 斎藤快太(商3・前橋) 2 D 栗林泰三(環4・桐蔭学園) 3 [6] 水鳥遥貴(商3・慶應) 4 [5] 廣瀬隆太(商4・慶應) R5 今泉将(商2・慶應) 5 [4] 齋藤來音(環4・静岡) R7 古野幹(理3・岸和田) 6 [8] 吉川海斗(法4・慶應) 7 [3] 清原正吾(商3・慶應) 8 [2] 本間颯太朗(総3・慶應) 9 [9] 真田壮之(経2・慶應) [P] 小川琳太郎(経2・小松) 木村勇輝(商2・慶應志木) 島津大河(商4・高志) 久保慶太(商3・大分上野丘)
個人としてもチームとしてもレベルアップすることを目指して臨んだ春季鹿児島キャンプはこの日で13日目。福岡県の嘉麻市バーニングヒーローズとの試合は、両チームの応援だけでなく地元・九州の野球ファンからも熱い視線が注がれる中で行われた。慶大は、序盤から先発・小川琳太郎(新経2・小松)の好投が続き、打たせて取る野球で相手に得点を許さない。攻撃においても粘り強いバッティングを見せ一時満塁のチャンスを作るなど、得点にこそ結びつかないものの試合の流れを慶大に大きく引き寄せた。迎えた3回裏、水鳥が四球を選び出塁すると、盗塁に成功し二塁へ。チャンスをものにしようと打席に立った四番・廣瀬は左翼へ2点本塁打を放ち、見事に先制。四番としての威厳を見せ、2-0で3回の攻撃を終えた。
廣瀬主将の一振りで先制に成功した
4回無失点の好投を見せた先発・小川に代わり、木村勇輝(新商3・慶應志木)がマウンドに上がった。木村も5回、6回ともに三者凡退に抑え、安定したピッチングで慶大をさらに勢いづけた。しかし、チャンスを活かしきれず2ー0のまま7回へ。
先発の小川は4回を3安打無失点で抑えた
7回に登板した島津大河(新商4・高志)は、に右安打を許すと、その後送球ミスで走者一塁・二塁とする。さらに犠打により二塁・三塁のピンチに追い込まれ、そのまま1点を返され1点差に。続く8回は、久保慶太(新商4・大分上野丘)が登板すると三者凡退に抑え、相手に流れを譲らない。このままリードを広げて逃げ切りたい慶大は、四球を選び出塁した吉川が盗塁し、本間の鋭い右安打で走者一塁・三塁のチャンスを迎える。続く佐藤の遊ゴロが相手の守備を乱し、その隙に吉川がホームに帰還。久保が9回表も守り抜き、3ー1で今大会2勝目を挙げた。
今試合を通して光ったのは、相手に攻撃の隙を与えない投手陣の活躍だった。秋には、橋本達弥(R5環卒=横浜DeNAベイスターズ)や増居翔太(R5総卒=トヨタ自動車)、渡部淳一(R5法卒=ENEOS)らが慶大野球部を引退したが、新チームにも有力な投手が多く在籍している。期待の新戦力投手が同部を支えるひとつの強みになるだろう。今後の慶大の躍進が楽しみだ。
(記事:愛宕百華、長掛真依、写真:野上賢太郎、岡澤侑祐)