タコ、人間の脳と共通点があった 「高度な認知能力を持っている」研究進む

タコと人間の脳には類似性があるという。巣を作ったり、触手を武器として使用するなど、タコは知能の高さで知られているが、新研究で自由に動き回るタコに電極を埋め込み、その脳波を記録したところ、ほ乳類に見られるものも含め特徴的なパターンが発見された。

沖縄科学技術大学院大学のタマー・ガトニック博士はこう話す。「脳の働きについて知りたいならば、タコは哺乳類との比較として完璧な研究対象となる動物です」「大きな脳を持ち、驚くべきその独特な身体、脊椎動物とは全く異なる発達をたどった高度な認知能力を持ち合わせています」

学習と記憶の能力に関するさらなるタコの研究が計画中だそうで、ナポリ大学の動物学者マイケル・クバ氏はこう話す。「極めて重要な研究ではありますが、まだはじめの一歩です。タコは本当に賢い。しかし彼らの脳の働きについて我々が分かっていることはほんの僅かのみです」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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