ロッキーズがムスタカスとマイナー契約 通算203本塁打の長距離砲

日本時間3月6日、ロッキーズは1月にレッズを解雇されてフリーエージェント(FA)となっていたマイク・ムスタカスとマイナー契約を結んだことを発表した。正二塁手ブレンダン・ロジャースが故障したロッキーズは、正三塁手ライアン・マクマーンを二塁で起用する方針であり、空いた三塁は24歳のエレウリス・モンテロにチャンスが与えられる見込み。モンテロがメジャーのレギュラーとしてプレーする準備が整わない場合に備え、メジャー通算203本塁打の実績を誇るベテランスラッガーをチームに加えた。

現在34歳のムスタカスはロイヤルズ時代の2017年に38本塁打、ブリュワーズ時代の2019年に35本塁打を放つなど、強打の三塁手として活躍してきた。2015年、2017年、2019年とオールスター・ゲームに3度選出され、2015年にはロイヤルズでワールドシリーズ制覇も経験。ところが、4年6400万ドルの契約でレッズに加入した2020年以降は故障の影響もあって思うような成績を残せておらず、昨季も78試合で打率.214、7本塁打、25打点、OPS.640と不本意なシーズンを過ごした。

レッズは昨年12月にカート・カサリと契約した際に、ロースターの枠を空けるためにムスタカスのDFAを決定。ムスタカスはその後、1月に入って解雇され、FAとなっていた。レッズとの4年契約があと1年残っていたため、レッズはムスタカスの今季の年俸を負担する義務がある。よって、ムスタカスがロッキーズでメジャー昇格を果たした場合、ロッキーズが負担するのはメジャー最低保証年俸のみとなる。

ムスタカスによると、今オフの序盤は身体のケアやリハビリに専念し、健康にプレーする準備が整ったという。ブリュワーズやレッズでは本職の三塁のほかに二塁も守ったが、ムスタカス本人や球団関係者の話によると、ロッキーズはムスタカスに二塁を守らせる予定はないようだ。よって、ムスタカスがロースター入りできるかどうかは、三塁での出場機会を狙うモンテロやノーラン・ジョーンズといった若手の成長具合次第ということになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.