11度目の挑戦でR-1王者に輝いた田津原理音

ピン芸人日本一決定戦「R―1グランプリ2023」の決勝が4日、東京・台場のフジテレビから生放送され、田津原理音が初優勝し、ピン芸人3537人の頂点に立った。

今回、田津原は初の決勝進出。デビューした2013年から今年まで11回連続での出場となったが、13年と14年は1回戦敗退、15年は2回戦、16年と17年は3回戦に進出。18年と20年は準々決勝、19年、21年、22年は準決勝まで勝ち進んでいたが、今回、初の決勝で初優勝した。

決勝では計8組からお笑いコンビ・コットンのきょんと最終決戦。フリップ芸が得意だが、今回は手元を写すモニターを使用。幻のレアカードにツッコミを入れる新感覚の〝フリップ芸〟を披露し栄冠を勝ち取った。

各スポーツ紙などによると、終了後の会見では賞金500万円の使い道を「5回に1度しか温まらない電子レンジを買い替える」と即答。

昨年のM-1王者、ウエストランドは「R-1には夢がない」とネタにしていたが、「僕は大阪の芸人から『銀河一、平場(アドリブ)に弱い』と言われますが、テレビでも活躍できるように頑張ります」と意気込んだという。

「2022年ごろまでトレードマークとして白と黒の市松模様のスーツやベストを舞台衣装で着用していたが、衣装一式を紛失したことにより、ほかの衣装を着るように。そのことで仕事運が上向きになったのでは。とはいえ、同じ衣装を着るのも芸人としての個性の1つなので、今後は衣装を固定するのもありでは」(芸能記者)

一部スポーツ紙によると、優勝したことで環境が急変。祝福LINEが200件くらい届いたほか、テレビ出演依頼が10~20件が来ているそうで、決勝後、東京から大阪への帰りはグリーン車にグレードアップしたという。

田津原の優勝は多くのピン芸人に夢を与えそうだ。

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