ラーメン屋の娘・井桁弘恵が巻き起こす大騒動 釜石を舞台に家族の再生描く 「釜石ラーメン物語」公開決定

岩手県・釜石市を舞台に、家族の再生を街の人々の人情とともに描き出す映画「釜石ラーメン物語」の劇場公開が決まった。4月7日より岩手県にて先行上映され、7月より全国公開される。

山と海に囲まれた岩手県釜石市のラーメン店「小川食堂」。東日本大震災で妻・正恵が行方不明になってから、夫の剛志と次女の仲良が店を守ってきたが、客足はイマイチだった。ある日、3年前に家を飛び出してから音信不通だった長女の正美が、突然帰宅する。厨房に立つ仲良に「おめえなんかにお母ちゃんの味は出せねえ!」と激怒し、店を畳もうとまで言い出す。街の人々を巻き込み、最高の一杯を目指した奮闘が始まる。

主演は、2020年の「仮面ライダーゼロワン」に出演し、ドラマの主演やバラエティ番組のMCを務めるなど活躍を続ける井桁弘恵。3年ぶりに突如実家のラーメン屋に戻り、波乱を巻き起こす姉・正美を演じる。父と姉の挟まれジレンマを抱える妹・仲良を演じるのは池田朱那。父役を利重剛が務めるほか、藤田弓子、村上弘明、佐伯日菜子、大島葉子らが顔をそろえる。監督は今関あきよし。地元劇団の指導のもと、全編で釜石弁が使用されている。

井桁弘恵らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■井桁弘恵(姉・正美役)
正実役を演じさせていただきました。井桁弘恵です。この作品には、色々な物語があると思っています。私が演じた正実と妹の仲良の姉妹のこと、家族のこと。それぞれのわだかまりが釜石ラーメンを通じて、優しいスープに麺が絡むように、解けていく様子をぜひ楽しんでいただきたいです。撮影は桜の綺麗な時期で、満開の桜に迎えられて毎日すっきりと晴れやかな気持ちで臨めました。そんな釜石の魅力的な風景や空気も一緒に感じていただけたら嬉しいです。

■池田朱那(妹・仲良役)
最初は背中合わせだった“仲良”とお姉ちゃんの“正実”が、震災により亡くなった母が残してくれた釜石ラーメンの味を姉妹で守っていくのですが、井桁弘恵さんのことが大好き過ぎて、正実との喧嘩シーンの撮影は沢山の悪態をつかないといけないのでとても心が痛みました。
観た後に前を向けるような、背中をそっと押してもらえるような、素敵な映画です。
撮影に参加してくださった釜石の皆様と、キャスト、スタッフの皆さんと大切に大切に作った映画なので、是非多くの方に観ていただけたら嬉しいです。

■今関あきよし(原案/監督)
2014年に初めて釜石に足を運び、ひと目惚れ。その後8年間通い続けてやっと一本の映画が完成した。 震災のこともあり、暗い映画では無く、明るい映画にしたいと思いつつ、なかなか形に出来ないでいた。 《鉄と魚とラグビーの街》…ん?まだあるじゃないか!ラーメンが!と閃いてから、話はトントン拍子に進み、釜石の方々の応援もあり、映画はクランクイン!そしてついに全国へと届けられる日がやって来た。 映画の力と釜石ラーメンの熱気で、日本中を笑顔にしたい!

【作品情報】
釜石ラーメン物語
2023年4月7日より岩手県にて先行公開、7月より新宿K’s cinemaほか全国公開
©「釜石ラーメン物語」製作委員会

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