大和ミュージアムに寄贈された戦艦「大和」の主砲を削ったとされる旋盤の展示施設が完成し、一般公開が始まりました。
大和ミュージアムの駐車場西口に完成したガラス張りの展示施設で公開が始まったのは、旧呉海軍工廠の工場で稼働していたドイツ製の大型旋盤です。
戦艦「大和」の主砲身を削り出したとされ、高さ・幅ともに4メートル、重さおよそ160トンあります。
10年前まで船舶用エンジンのクランクシャフト旋削用に稼働していたということです。
兵庫県の機械部品メーカー「きしろ」が、歴史的価値が高いことから大和ミュージアムに寄贈しました。
クラウドファンディングで寄付を募ったところ、全国の6000人以上から目標を大きく上回るおよそ2億7000万円が集まり、展示施設の建設費や輸送費合わせておよそ1億4800万円は、これを充てています。
5日は、さっそく見学しようとカメラを片手に多くの人が集まりました。
見学に来た人
「資料とかで見たことはあったんですが、近くで見ると、鉄の突起の部分とか思った以上に大きくて、びっくりしました」
「クラウドファンディング、わたしも協力させていただいたので感動。よかったなと思いました」
大和ミュージアム 戸高一成 館長
「大和を建造し、また戦後の日本の造船を支えた大きなポイントの1つであると見てもらいたい」
大型旋盤は、24時間見学することができ、夜は午後9時までライトアップされます。