女性学長、世界で増加も日本ゼロ 大学ランキング上位200校

女性が事実上トップの有力大学

 【ロンドン共同】英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は6日、2023年版の世界大学ランキングで上位200位に入る有力校のうち、女性が学長など事実上のトップを務める大学が増加し48校に上るとした集計を公表した。200校の拠点27カ国・地域のうち、日本を含む12カ国・地域では、ランクインしたいずれの大学でも女性がトップに就いていないとした。

 THEは「あらゆる役職で女性の役割を一段と向上させる必要がある」と強調した。一方、米国やドイツなどを中心に女性トップは5年前の34校から40%ほど増加しており「大学の職員や学生らの刺激になる」とも評価した。

 日本で200位以内に入るのは東京大と京都大のみで、学長はともに男性。1位の英オックスフォード大では女性が学長を務め、2位の米ハーバード大でも7月に女性が学長に就任する。同月にはTHEの集計では初めて、上位5校のうち4校で女性が大学トップに就くことになる。

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