3月6日(月)、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2023年第1回公式合同テストが三重県の鈴鹿サーキットでスタート。11時から2時間の予定で行われたセッション1では、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が最速タイムをマーク、新型車両『SF23』が導入される2023シーズンのスタートが切られた。
2022年からJRP(日本レースプロモーション)により開発が続けられてきた次世代車両SF23が新たに導入される2023シーズン。今季は開幕前の公式合同テストはこの鈴鹿の2日間のみとあって、各陣営にとっては極めて重要な走行機会となる。
晴れ/ドライコンディションの下、11時にセッションが始まると各車がコースへ。すでに3月4〜5日の鈴鹿サーキットファン感謝デーでシェイクダウン/フリー走行が行われていたこともあり、この日はすぐに本格走行へと入っていったようだ。
なお、ファン感謝デーから引き続き、KONDO RACINGでは山下健太の代役として笹原右京が、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGでは太田格之進の代役として大津弘樹が、今回のテストに参加している。
各車がピットインを繰り返して走行するなか、序盤にトップタイムをマークしたのは1分38秒台に入れた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。その後、タイム計測用トランスポンダーの確認のため、セッションは赤旗中断に。この中断により、13時終了予定だったセッションは18分延長された。
再開後、各車順調に周回を重ねていく。
開始50分を前に、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が1分37秒030までベストラップを縮め、タイムシート最上段に立つ。その数分後、逆バンクで笹原がタイヤバリアへとクラッシュし、2度目の赤旗が提示された。笹原の3号車はフロントウイングとフロントサスペンションまわりを中心に破損した模様だ。
マシン回収のため約10分ほどの中断を経て、セッションは再開。すると大津が山本に肉薄するタイムで2番手、さらには山本のチームメイトの佐藤蓮、国本雄資(Kids com Team KCMG)、そして野尻智紀(TEAM MUGEN)らが相次いでタイムアップして上位へと浮上。さらに牧野も再度タイムアップを果たしたほか、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も37秒台半ばにまで入れてくる。
セッション終盤に入ると、松下信治(B-Max Racing Team)がタイムを縮め3番手へ。さらに残り10分を切ると、それまで下位に沈んでいた宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が一気に2番手へとジャンプアップを果たした。
13時18分のチェッカー提示後もタイムアップする車両があり、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が相次いでトップ10入りしている。
結果、セッション中盤にマークしたタイムにより、山本がこのセッションを首位で終えた。トップから1秒以内に上位15台が入る結果となっている。
午後のセッション2は15時15分から2時間、行われる予定だ。