4年ぶり、舞台華やかに 串本で町民音楽祭

4年ぶりに開かれた「串本町民音楽祭」(5日、和歌山県串本町串本で)

 第18回串本町民音楽祭の器楽・合唱等の部が5日、和歌山県串本町串本の町文化センター大ホールであった。コロナ禍で2019年度から中止が続き、開催は4年ぶり。6団体が出演し、舞踊や詩吟、楽器の演奏などを披露、多くの来場者を魅了した。

 町、町教育委員会、串本音楽協会が主催。町民の音楽鑑賞と発表の場をつくり、より良い音楽活動と文化づくりを進めることが目的。

 開会のあいさつで、串本音楽協会の西野政和会長は、この音楽祭が県内でも先駆けて1971年から続いていることを紹介。コロナ禍で合唱はまだ練習をするのが難しい状況であるため、今年は合唱の発表はないとした上で、6団体のステージを楽しんでほしいと呼びかけた。

 ステージは、琴グループ「好音(こと)の会」の演奏で開幕。2021年に県内で開かれた国民文化祭で披露した曲を、琴と三味線、フルートでしとやかに演奏した。

 1971年の第1回から出演しているマンドリンアンサンブル「マーレ」は「涙そうそう」「島唄」といった沖縄ポップスのメドレーなどを披露した。

 ほかにも各団体が踊りや歌、詩吟、演奏などで来場者を楽しませた。

 音楽祭は12日、同センターでバンドの部がある。地元で活動するアマチュアバンドや串本中学校の生徒ら4組が出演する予定。

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