
印刷大手「凸版印刷」の40代女性社員が、子育てのために希望したフレックスタイム制での勤務を認められない処遇などが原因で精神障害を発症したとして、中央労働基準監督署(東京)から労災認定を受けていたことが6日、労働組合「総合サポートユニオン」への取材で分かった。差別的待遇が認定理由となるのは珍しいという。
労災認定の文書によると、労基署は会社の対応が「仕事上の差別や不利益な取り扱い」に当たると判断した。一方、凸版印刷は取材に「女性が自律的に勤務時間を管理できなかったためで不当な判断ではない。認定内容は認識と異なる」とコメントした。