「純粋にプライベートで」 “休養中”の有村智恵が見た開幕戦

コースのオリジナルグッズをアピール(撮影/玉木充)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(5日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)

沖縄での開幕戦。初日のギャラリープラザでは有村智恵がグッズ販売に汗を流した。ツアー14勝の35歳は昨年、妊活のために一時休養を発表していた。

「純粋にプライベートでお手伝いに来ました」。琉球GCの特設ショップで、ベネチアンガラスの伝統技法で作られた美しいマーカーなどを販売。足を止めたファンに丁寧なセールストークを披露した。

ベネチアンガラスのマーカーを販売(撮影/玉木充)

出場しない女子ツアーの試合に来るのはアマチュアのとき以来。「ギャラリープラザ自体もそんなに来たことがなかった。選手それぞれのファンがいて、どんな楽しみ方をされているのか、見られてすごく楽しい」と新鮮だった。

休養を発表して初めてのオフ。「追い込んで開幕を楽しみにする、早く開幕しないかな、と思えるようにするのがこれまでのテーマだった。充実していました。きつかったがそれで開幕が楽しみになっていた部分はあった」とクラブもほとんど握らなかった。

自身は過去11回「ダイキンオーキッド」に出場し、アン・ソンジュ(韓国)が制した2010年大会の2位が最高成績だ。

「ダイキンは本当に難しい。調子の良し悪しじゃない部分もあるが、去年活躍していた選手がある程度のところにいる。誰が勝つか全くわからない。逆にそれを考えていくのが今年の楽しみ」。大会は1歳下の申ジエ(韓国)が優勝した。

会場では選手やファン、関係者から声をかけられた。「選手を見るといいなと思う気持ちあるし、自分もここに出たい気持ちがある。純粋に今はみんな頑張って」。しばしの“休養”を経てティエリアに戻ってくるつもりだ。(編集部・玉木充)

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