
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで、新型主力機H3ロケット1号機の機体を組立棟から発射地点に移した。7日午前に打ち上げる。当初は2月17日に発射予定だったが、機器誤作動の電気トラブルにより寸前で中止になった。
雲間に青空がのぞく午後4時ごろ、組立棟から現れた機体は自動運転で約30分かけてゆっくりと約400メートル離れた発射地点に移動した。7日にかけて燃料を充填する。
機器の誤作動にはプログラムの変更で対応。1号機は全長約57メートル、重さ約422トンで、災害状況の把握などに用いる地球観測衛星「だいち3号」を搭載する。