三浦に本格的な分散型ホテル「三崎宿」 古民家4棟8室で本格稼働

今月開業した宿泊棟「本陣」(ミウラトラスト提供)

 神奈川県三浦市に古民家を再生した本格的な分散型ホテル「三崎宿」が誕生した。先行オープンしていた「蔵宿」「旅宿」「酒宿」に続き、「本陣」が加わり、4棟8室体制としてグランドオープンした。地方で成功例がでている「分散型」は素泊まりを基本に、町を歩いて地元の飲食店を楽しんでもらうのが狙い。町全体を宿泊施設に見立てるという。

 同ホテルを手がけるのは、地域資源を活用した観光活性化を目指す「ミウラトラスト」(三浦市)。同社は2021年3月に同市や横浜銀行(横浜市西区)、京浜急行電鉄(同)などと連携協定を結び、古民家再生による滞在型観光の喚起に取り組んでいる。

 今月1日に開業した三崎宿「本陣」は、1950年代半ばから営業していた5階建ての割烹(かっぽう)旅館をリノベーション。屋上からは三崎港の眺望を楽しめるほか、全5室(各室定員2人)にもそれぞれ港を見渡せる客室風呂が備えられているという。

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