マンチェスターUの「20世紀最悪のワーストイレブン」

先日リヴァプールに0-7と衝撃の敗戦を喫してしまったマンチェスター・ユナイテッド。しかしながら現在プレミアリーグでは3位につけており、かつての低迷からは抜け出しつつある。

今回は『The SUN』が選出した「マンチェスター・ユナイテッドの20世紀ワーストイレブン」をご紹介する。

GK:アンデシュ・リンデゴーア

マンチェスター・ユナイテッド所属:2010~2015

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:19試合0ゴール

国籍:デンマーク

現在:引退

マンチェスター・ユナイテッドで5年間を過ごしたものの、ほとんどの期間でベンチを温めていたリンデゴーア。エドウィン・ファン・デル・サールとダビド・デ・ヘアをサポートする立場となり、ほとんど忘れられかけていた。悪いゴールキーパーではなかったが、ナンバーワンを争うだけの力はなかった。

昨年11月に現役を引退したあと、「レギュラーを取りそうなときに足首を怪我してチャンスをフイにし、その後遺症でパフォーマンスが戻らなかった」とユナイテッド時代の苦難を明かしている。

DF:アレクサンデル・ビュットネル

マンチェスター・ユナイテッド所属:2012~2014

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:13試合2ゴール

国籍:オランダ

現在:デ・フラースフハップ

2012年にアレックス・ファーガソン監督が獲得したビュットネル。ヨーロッパで最も優れた若手サイドバックの一人と評価されていたが、デイヴィッド・モイーズ監督に変わったあとはチームから外されてしまった。そしてファン・ハール監督と衝突して退団している。

現在はオランダ2部のデ・フラースフハップで現役を続けている。

DF:マルコス・ロホ

マンチェスター・ユナイテッド所属:2014~2021

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:76試合1ゴール

国籍:アルゼンチン

現在:ボカ・ジュニオルス

長い間マンチェスター・ユナイテッドでプレーし続けたアルゼンチン代表ディフェンダー。センターバックと左サイドバックをこなせる柔軟性を持っていたものの、どちらでもなかなかプレミアのリズムに適合しなかった。

2020年にエストゥディアンテスへと貸し出された後退団し、現在はアルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスでプレーしている。

DF:ギジェルモ・バレラ

マンチェスター・ユナイテッド所属:2013~2017

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:4試合0ゴール

国籍:ウルグアイ

現在:フラメンゴ(※ディナモ・モスクワからのローン)

2013シーズンに就任したデイヴィッド・モイーズ監督が最初に獲得した選手がギジェルモ・バレラだった。ペニャロールからやってきたウルグアイ出身のディフェンダーは南米で非常に印象的なプレーを見せていたが、ユナイテッドでは結局4試合しか出場しなかった。

のちにアイントラハト・フランクフルトへと貸し出されたが、カップ戦決勝を前に入れ墨を入れたことで感染症に罹り欠場するというトラブルもあり、契約が打ち切られている。現在はブラジルリーグでプレー。

MF:ベベ

マンチェスター・ユナイテッド所属:2010~2014

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:2試合0ゴール

国籍:カーボヴェルデ(※加入時はポルトガル)

現在:サラゴサ(※ラージョからのローン)

ヴィトーリア・ギマランイスから740万ポンドで獲得されたベベ。元ホームレスであったという経歴でも話題になった選手だ。カルロス・ケイロスの推薦だったとのことだが、アレックス・ファーガソン監督は見たこともなかったという。

ユナイテッドではさっぱり活躍できなかったものの退団後はスペインの中堅クラブで継続的に活躍しており、現在は2部のレアル・サラゴサに所属している。

MF:モルガン・シュナイデルリン

マンチェスター・ユナイテッド所属:2015~2017

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:32試合1ゴール

国籍:フランス

現在:ウエスタンシドニー・ワンダラーズ(※ニースからのローン)

サウサンプトンで吉田麻也らとともにプレーしたシュナイデルリン。2015年に2500万ポンドもの移籍金でユナイテッドに加入したものの、印象に残るプレーはほとんどなかった。

2017年1月にエヴァートンへと移籍し、その後ニースへ。今年1月からはオーストラリアのウエスタンシドニー・ワンダラーズにローン移籍している。

MF:クレベルソン

マンチェスター・ユナイテッド所属:2003~2005

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:20試合2ゴール

国籍:ブラジル

現在:引退

エリック・ジェンバ・ジェンバをわずかに上回ってこのリストに名を連ねたクレベルソン。クリスティアーノ・ロナウドと同時に加入して期待されたが、怪我が多かったために一貫性を欠いた。

キャリアの終盤はアメリカの独立リーグで過ごし、引退後も同国で指導者として活動。フィラデルフィア・ユニオンの育成年代で評価を高め、現在はシティグループのクラブであるニューヨーク・シティFCでアシスタントコーチを務める。

MF:ウィルフリード・ザハ

マンチェスター・ユナイテッド所属:2013~2015

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:2試合0ゴール

国籍:コートジボワール(※当時はイングランド)

現在:クリスタル・パレス

アレックス・ファーガソン監督が最後に獲得した選手。価格は1000~1500万ポンドだった。ただすぐにクリスタル・パレスへとローン移籍したため、その指導を受けたことはない。デイヴィッド・モイーズ監督からはあまり評価されず、ほとんど出場機会は与えられなかった。

その後クリスタル・パレスに300~600万ポンドで復帰し、それからはプレミアリーグ屈指のドリブラーに成長。毎年のようにビッグクラブ移籍が噂されるような選手になった。

FW:メンフィス・デパイ

マンチェスター・ユナイテッド所属:2015~2017

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:33試合2ゴール

国籍:オランダ

現在:アトレティコ・マドリー

PSVとオランダ代表で目覚ましい活躍を見せたデパイ。2年目を迎えたファン・ハール監督が呼び寄せた愛弟子のウインガーであるが、スタートこそ良かったのもののすぐに失速し、結局ピッチ外のライフスタイルばかりが話題になってしまった。

後に移籍したリヨンでストライカーにコンバートされて再ブレイクし、2021年にはバルセロナへと移籍。1月にはアトレティコ・マドリーに加入し、5試合で3ゴールと活躍中。

FW:アンヘル・ディ・マリア

マンチェスター・ユナイテッド所属:2014~2015

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:27試合3ゴール

国籍:アルゼンチン

現在:ユヴェントス

レアル・マドリーでUEFAチャンピオンズリーグを制覇し、決勝でMVPを獲得したディ・マリア。その直後にマンチェスター・ユナイテッドに移籍したことは非常に驚きだった。加入直後は活躍したものの、それからすぐに失速してしまい評価を落としたため、1年でパリ・サンジェルマンへ移籍した。

フランスリーグで再び評価を高め、昨年はユヴェントスへと移籍するとともにFIFAワールドカップを制覇。念願の世界王者に輝いている。

FW:アレクシス・サンチェス

マンチェスター・ユナイテッド所属:2018~2020

マンチェスター・ユナイテッドでの成績:32試合3ゴール

国籍:チリ

現在:マルセイユ

アーセナルで長く活躍したアレクシス・サンチェスであるが、ムヒタリャンとのトレードで加入したマンチェスター・ユナイテッドでは全く往年の姿を見ることができなかった。獲得時のピアノ演奏ばかりが話題となり、その後インテルへと放出されている。

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イタリアではようやく少しパフォーマンスを取り戻し、現在はフランスリーグの名門マルセイユでプレーしている。

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