優勝賞金6億円超の旗艦大会 松山英樹は第5のメジャーで復調なるか

開幕3日前にコースで練習を開始した松山英樹(撮影/桂川洋一)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7275yd(パー72)

“第5のメジャー”の異名を持つ、PGAツアーのフラッグシップイベントが9日(木)に開幕する。直近1年間の優勝者、今季のシード選手を中心とした144人が最強クラスのフィールドを形成。賞金額は前年比25%増の総額2500万ドル(約34億円)、優勝450万ドル(約6億1150万円)に上がった。

フロリダ州の東海岸線沿い、ポンテベドラビーチにTPCソーグラスがオープンしたのは初回大会から6年後の1980年。PGAツアーが運営するゴルフ場「トーナメントプレーヤーズクラブ」(TPC)の第1号として誕生した。

アイランドグリーンが待つ名物パー3の17番のみならず、半分以上のホールで水辺が絡む。82年に当地で初めて試合が行われた際、優勝者のジェリー・ペイトが「こんなに難しいコースをよくも作りやがったな!」と設計家のピート・ダイと、当時のディーン・ビーマン・コミッショナーを18番の池に突き落としたエピソードが、トッププロを襲う緊張感の高さを物語る。

エントリー時点での世界ランキング上位50人のうち43人が出場者リストに名を連ねた。ランク1位のジョン・ラーム(スペイン)を追う2位のスコッティ・シェフラー、3位のロリー・マキロイ(北アイルランド)は、前週同じフロリダ州での「アーノルド・パーマー招待」で優勝争いを演じたばかり。

昨季下部コーンフェリーツアーの年間王者であるジャスティン・サー、欧州ツアー経由でランク50位入りを果たしたミンウ・リー(オーストラリア)、20歳のトム・キムらは初めてソーグラスの地を踏む。

唯一の日本勢、松山英樹は直近2試合で予選落ち。前週の「アーノルド・パーマー招待」の週末も調整に充てた。本大会では2016年の最終日を最終組で回り7位。初日に「63」をマークしながら、翌日に新型コロナウイルス感染の拡大で中止となり、コースレコードが幻になった20年大会も依然として記憶に新しい。

なお、前年大会優勝のキャメロン・スミス(オーストラリア)、2位で終えたアニルバン・ラヒリ(インド)は昨年9月に「LIVゴルフ」に移籍したため不在となる。

<主な出場予定選手>
パトリック・カントレー、トニー・フィナウ、マックス・ホマ、キム・シウー、松山英樹、ロリー・マキロイ、コリン・モリカワ、ジョン・ラーム、ジャスティン・ローズ、ザンダー・シャウフェレ、スコッティ・シェフラー、アダム・スコット、ウェブ・シンプソン、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、キャメロン・ヤング

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