世界レベルの跳躍に口あんぐり!五輪日本代表選手らが授業、沖縄の中学生に伝えたかったこととは 沖縄・宜野湾

 【宜野湾】宜野湾中学校で6日、リオと東京五輪の走り高跳び日本代表の衛藤昂(たかし)さん(32)と女子走り幅跳び日本高校記録保持者の中野瞳さん(32)を招いた特別授業が開かれた。衛藤さんが1メートル80センチをクリアして見せると、生徒たちは思わず口をあんぐり。「どうやったら背が伸びますか」「技術向上は?」など次々と質問が飛びだした。

 衛藤さんと中野さんは陸上競技の楽しさを伝えようと、2020年に「ジャンプフェスティバル」と銘打った活動をスタート。授業では、衛藤さんが近代五輪の創始者クーベルタンの思想を紹介しながら「自信を積み重ねた先に五輪があった。ライバルの存在もそうだが、大人になると経験できないことも多いので、今の環境を大切にしながら部活や勉強を頑張ってほしい」と呼びかけた。

 中野さんは記録を出した後にプレッシャーで悩んだことや難病の潰瘍性大腸炎などと闘った経験などを紹介。「周囲の支えに感謝しながら行動していけばチャンスは巡ってくる」と話した。

 生徒を代表して、陸上部の仲得夏奈さん(14)は「全然違う世界の話に驚いた。宜野湾中の陸上も良い成績が残せるよう頑張っていきたい」と感想を述べた。

(新垣若菜)

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