歓声と拍手から一転、千人が落胆 ロケット打ち上げ失敗で見学場

H3ロケット1号機の打ち上げが失敗に終わり、肩を落とす、見物に訪れた人たち=7日午前11時、鹿児島県南種子町

 「まさかだ。やっと打ち上がったのに残念だ」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が7日に発射した新型主力機H3ロケット1号機。約千人が集まった近くの見学場では打ち上げ直後、歓声と拍手で沸いたが、その後、指令破壊の情報が伝わると一転、落胆の声が広がった。

 晴れ渡る空の下、種子島宇宙センターから約6キロ離れた鹿児島県南種子町の長谷公園。東京都から父親と2人で訪れ、宇宙飛行士のコスチュームを身にまとった鶴まり乃ちゃん(5)は打ち上げ失敗と聞くと、うつむいて言葉を失った。

 いったん打ち上がったロケットが見えなくなり、成功と思い込んで見学場を後にした人も多かった。

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