ディーン・フジオカが「らんまん」で坂本龍馬に! 宮野真守、三山ひろし、鶴田真由は“朝ドラ”初出演

NHK総合ほかで4月3日にスタートする連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜午前8:00ほか)に、ディーン・フジオカ、宮野真守、宇崎竜童、三山ひろし、要潤、田中哲司、奥田瑛二、鶴田真由が出演することが発表された。宮野、三山、鶴田は、連続テレビ小説初出演となる。

神木隆之介が主人公、浜辺美波がヒロインを務める「らんまん」は、日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルにした物語。明治維新から激動の大正・昭和そして未曾有の敗戦を迎えた日本が舞台となる。混乱の時代の渦中で、ただひたすら愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた富太郎の人生を基に、「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢に向かって突き進んでいく、1人の植物学者・槙野万太郎(神木)の波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描いていく。今回発表されたのは、“物語の鍵を握る”万太郎が出会い、その運命に大きな影響を与える人物たちだ。

ディーンが演じるのは、幼い万太郎が運命の出会いを果たす、土佐の脱藩浪士で幕末の志士・天狗、坂本龍馬。宮野は、高知の自由民権運動家で、進むべき道に迷う万太郎に「自由」とは何かを語る早川逸馬。宇崎は、もとは土佐の漁師だったが遭難してアメリカに渡ったジョン万次郎(中濱万次郎)。三山は、高知の呉服商「仙石屋」の主人で、昔から得意先の「峰屋」に出入りしている浜村義兵衛。万太郎が高知で出会う面々を担う。

ディーンは「自分にとってそれまで縁が遠のいていた母国・日本に、本当の意味で帰国するきっかけを作ってくれた恩人が五代友厚でした。その五代さんとも親交がある坂本龍馬を演じさせていただけたことを、とても光栄に思います。天狗役を演じるにあたり、坂本龍馬らしい印象強い土佐弁と、おおらかな性格を意識して演じさせていただきました。主人公の万太郎が植物学の道を進むきっかけとなる重要なシーンに登場しますので、ぜひご期待ください」とコメント。

宮野は「連続テレビ小説には初めての出演になりますが、主人公・槙野万太郎に影響を与える重要な役を担わせていただき、とても光栄に思っております。早川逸馬のシーンは、民衆に訴えかける、派手で情熱的な演説が印象的ですが、普段は冷静でクレバーな部分があり、そこにもカリスマ性を感じられるようにと、監督と相談し合いながら進めていきました。現場では、万太郎役の神木隆之介くんが、天使のような笑顔で迎え入れてくれたので、終始楽しく撮影させていただきました。皆さまの心にも残る存在になれたらうれしいです。どうぞ、放送を楽しみにお待ちください」とメッセージを寄せる。

宇崎は「実在の人物を演じることは、御本人の生きざま、類いまれな実体験を知れば知るほど、途方に暮れて、とにかくセリフは覚えて行こう、現場で監督のご指示に従えるよう自分では何も考えずに行こうと決めたのですが、高知弁の方言でまず足踏みすることになりました」と苦労をにじませるも、「しかし、2人の若者·神木隆之介さんと宮野真守さんの演技に圧倒されながら明るく、若いスタッフ、キャストからの刺激をいただきながら、人と人の磁力を強く感じた現場を体験いたしました! ありがとう皆さん‼️」と感謝の意を伝える。

テレビドラマ初挑戦にして、朝ドラ初出演となる三山は「何もかもが初めてでしたがとてもいい経験ができました。仙石屋義兵衛役を務めさせていただきました。ふるさとの土佐弁でいけるということで少しは安心しましたが、方言指導の先生に分かりやすく伝わるようご指導いただきました。撮影でのエピソードですが、松坂慶子さんと同じ画面に映っているというだけでも光栄なことなのに、お互いにセリフを交わし合うことができた、ということが私の人生において大変なほまれであると感動しました。松坂慶子さんという大女優のオーラと優しさと威厳をすごく感じる撮影でした」と撮影を振り返り、「この連ドラを通して高知県の素晴らしさを皆さまに知っていただき、より多くの方々に高知に来ていただきたいと願っています。皆さまぜひ『らんまん』をご覧ください。三山ひろしも出ちゅうぜよ!」と高知県と番組をしっかりアピール。

また、要は、東京大学植物学教室の初代教授で、万太郎の人生を大きく変えることになる人物・田邊彰久。田中は、東京大学植物学教室の助教授で、小学校中退の万太郎が植物学教室に出入りすることに強く反発する徳永政市。奥田は、大畑印刷所の工場主で、植物学雑誌発刊のため石版印刷技術を習得しようとする万太郎を受け入れる大畑義平。鶴田は、義平の妻で、夫と同じくチャキチャキの江戸っ子・大畑イチ。東京で万太郎に関わる人々を演じる。

要は「朝ドラは個人的には『まんぷく』以来の参加となります。監督や何人かのスタッフは懐かしい顔ぶれの方がいて、古巣に戻って来たような気持ちです。私が演じる田邊教授は東大の教授です。もちろん英語も堪能で、万太郎には大きな影響を与えた人物だと伺っております。その存在感に劣らぬよう精いっぱい演じさせていただきたいと思います」と力を込める。

田中は「実家が造園業ということもあり、もともと植物好きな僕にとって『らんまん』は、正に大好物。セットや小道具、衣装、そしてセリフに触れているだけで、ワクワクしてる自分がいます。東京大学助教授のカタブツで凡人の徳永という役も、何とも味わい深く、愛くるしい人物です。現場初日から体になじんでいる感覚がありました。これから東大の仲間たちと共に、万太郎とどういう関係になっていくのか、とても楽しみです」と先々の展開に期待。

奥田は「小生、敬愛してやまない植物学者、牧野富太郎のドラマに出演することになった。まさに青天の霹靂(へきれき)である。どんな役を依頼されるのか期待に胸は膨らんだ。『おー! その役ですか』。役柄は放送をご覧になれば分かること、とやかく説明するのはよしにして、言えるのは、今までに経験したことのない人情味あふれる江戸っ子気質100%の役と申し上げておきましょう。さてさて、自分でも不安と期待が行ったり来たり…渾身(こんしん)満力で臨みます」と意欲を燃やす。

「憧れ続けた朝ドラの出演が、神木隆之介さん主演の『らんまん』でかない、とてもうれしく思います」と朝ドラ初出演の喜びを伝える鶴田は、「台本を読むたびに、そこには笑いあり涙ありのすてきな人間模様が描かれていて、それを素晴らしい役者さんたちと共に演じられることがとても楽しみです」と心を躍らせる。加えて、「今回の役は東京で印刷所を営む奥田瑛二さん扮(ふん)する大畑義平の妻・イチです。葛藤がありながらも、ひょうひょうと自分の道を歩み続けている神木さん演じる槙野万太郎とは対照的に、イチはぶっきらぼうですが熱く人間味がある、そんなチャキチャキの江戸っ子です。その対比を夫役の奥田瑛二さんと共に面白おかしく作り上げていきたいと思っています。楽しみにしていてください」と役柄を紹介し、役作りについて語っている。

© 株式会社東京ニュース通信社