DV疑惑のWソックス・クレビンジャーの調査完了 処分なしが確定

日本時間3月6日、メジャーリーグ機構は家庭内暴力と児童虐待によるDV規定違反が疑われていたマイク・クレビンジャー(ホワイトソックス)に関する調査が完了したことを報告。出場停止などの処分を科さないことを発表した。クレビンジャーの子供の1人の母親であるオリビア・ファインステッドさんの告発を受け、メジャーリーグ機構のコミッショナー事務局が調査を行っていたが、クレビンジャーのDV規定違反を決定付けるような情報や証拠は見つからなかったようだ。よって、クレビンジャーはシーズン開幕からプレー可能となった。

コミッショナー事務局は「シカゴ・ホワイトソックスのマイク・クレビンジャー投手に対する疑惑の調査を完了しました。今回の包括的な調査には、クレビンジャー投手と告発者に加え、15人以上の人物への聞き取りや、数千件の電子通信記録など入手可能な文書の確認が含まれています。コミッショナー事務局は新たな情報や証拠を入手しない限り、これらの申し立てに関連してクレビンジャー投手に処分を科すことはありません」との声明文を発表。なお、クレビンジャーは労使協定で定められた方針のもと、合同治療委員会による評価を受け、その勧告に従うことに自発的に同意しているという。

クレビンジャーはメジャーリーグ選手会を通して「メジャーリーグ機構の調査が完了したことを嬉しく思います。私は全面的にメジャーリーグ機構の調査に協力しました。家族にとってもストレスの多い状況でしたが、家族の強さやサポートに感謝しています。調査が完了するまで判断を急がないように各方面にお願いしましたし、ホワイトソックスの球団やチームメイトを含め、私を信頼してくださった皆様に感謝しています。2023年シーズンを楽しみにしていますし、ホワイトソックスの優勝に貢献したいと思っています」との声明文を発表している。

また、ホワイトソックスはメジャーリーグ機構の発表を受け、「メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の労使協定に基づいてこの問題が扱われていることを尊重します。我々はコミッショナー事務局による数ヶ月の調査の結果を受け入れます。労使協定のポリシーに従い、これ以上のコメントは差し控えさせていただきます」との声明文を発表した。

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