マンUレジェンド 来季移籍市場の目玉に進言「こっち来い」「リバプールには行くな」

解説者として活動するファーディナンド @Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドの元選手で、現在はサッカー解説者を務めるリオ・ファーディナンドが4日(日本時間)、イギリス公共放送(BBC)のラジオ番組「ザ・フライデーフットボールソーシャル」に出演しこう発言した。

「ジュード・ベリンガムとデクラン・ライスはリバプールではなくマンチェスター・ユナイテッドへ移籍すべきだ」

両選手の行方は来年夏の移籍市場での最大の目玉だ。ドルトムント所属のベリンガムはドイツ1部リーグで早くから才能を認められた逸材。ドイツ国内ではすでに、次世代を担う若きMFとして世界的に評価されている。移籍が実現すれば、移籍料だけで1億ユーロ(約145億円)以上のコストとなると見られる。

ウェストハムのライスはすでにイングランド代表で中核を担うセントラルミッドフィルダー。代表での背番号「4」が示す通り、主に守備的な役割で特長を発揮する。

ライスについては現地では「アーセナル移籍が濃厚」とも伝えられている。その他チェルシー、リバプール、マンチェスターU、マンチェスター・シティなども彼の去就に注目、と報じられる。

そこに「待った」をかけたのがリオ・ファーディナンド。マンチェスターUでの現役時代にアレックス・ファーガソン監督の下で300試合近くプレーし、欧州チャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトルに貢献した。

ラジオ番組のポッドキャストに出演したファーディナンドは、イングランド代表の後輩にも当たる若き選手たちの移籍について率直な意見を述べた。

「もし私がベリンガムかライスだったら、今夏の移籍市場で迷わずリバプールではなく、ユナイテッドを新天地として選ぶ。その理由は、両チームの運営方針を比べれば明らか。彼らの未来にとってどちらの道がより有望なのかは、簡単にわかるはず」

ただこの発言の直後、マンチェスターUはプレミアリーグのリバプール戦において0―7の大敗を喫してしまうのだが。

この試合前に収録された番組でのファーディナンドの言い分はこうだ。

まずは「テン・ハフ監督の采配が素晴らしい」。より強調したのは出身クラブのマネジメント能力だった。

「クリスティアーノ・ロナウド(現アル・ナスル)、マーカス・ラッシュフォードといった素質ある選手をダイヤモンドへと見事に磨き上げた。戦術やチーム管理など、あらゆる面で長けている証拠だ」

さらに、こうまでも言い切った。

「ユナイテッドとリバプールをグラフで比較してみるといい。上昇気流に乗っているユナイテッドに対し、リバプールは沈みゆく船であることがわかるはずだ」

確かにプレミアリーグでは2015年10月から指揮を執るリバプールのクロップ監督と、2022年8月から指揮を執るデン・ハフ監督とでは「フレッシュさ」の違いはあるが……。

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