三笘のブレイク 韓国メディアも無視できず… 「ミリ単位の神業」「よりアグレッシブに」

この日チーム3得点目となるゴールを決めた三笘とそれを祝うチームメイト @Getty Images

先のウェストハム戦で1ゴール1アシスト、リーグ公式のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選定されるなど、連日の活躍が伝えられる三笘薫(ブライトン)。

当然アジアにも彼のニュースは駆け巡っている。ライバル韓国もスルーできないほどの活躍ぶりだ。

韓国メディア「SPOTVNEWS.JP」(本メディア韓国版)は7日「いつの間にか6ゴールの三笘、日本のPL(プレミアリーガー)成功のアイコンになるか」との記事を掲載した。そこではウエストハム戦でのゴールについて「神業」とも称されている。いったい韓国は三笘の活躍をどう見ているのか。全文をお伝えする。

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 日本が誇るMF三笘に対する賛辞が止まらない。 

三笘は5日午前(韓国時間)、イングランド・プレミアリーグ第26節、ウェストハム戦に出場。2―0とリードして迎えた後半24分、グロスからの絶妙なクロスを逃さずシュートへとつなげ、ゴールを揺らした。三笘はそれ以前にPKを獲得しており、ゲームのリズム作りに貢献している。

三笘の活躍もあり、ブライトンは4―0で大勝を収めた。 

今シーズンからプレミアリーグ入りを果たしている三笘。その存在感は日が経つにつれて大きくなっている。特に2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会で見せた「三笘の1ミリ」は今もなお記憶に新しく、長所であるドリブルはもちろんのこと、ひとつひとつのプレイにアグレッシブさが加わり、さらなるダイナミックなプレーでファンを魅了している。

ウェストハム戦でもその持ち味が遺憾なく発揮された。

前半16分過ぎ、相手FWボーウェンに押され、倒れ込む三笘。もちろん、ただのラフプレーではない。PKを誘うための三笘の狙いがあり、チームの戦略であった。試合の主導権を早い段階で握るには、PKを奪うのもまた効果的だ。三笘の思いを受け止めたアレクシス・マクアリスターが見事にPKを決め、ホームでの貴重な一戦に軽やかな弾みをつけた。 

後半はさらにアグレッシブに試合をリードしていく三笘。24分、ピンポイントのクロスにミリ単位の神業で合わせ、見事ゴールを決める。これにより、プレミアリーグでの得点数は通算で6となった。「日本人選手プレミアリーグ最多得点記録(1シーズン8点)も夢ではない」とファンたちに思わせるほどのダイナミックで、しなやかなプレーだった。  

日本のメディアはこぞって、三笘の活躍に賛辞を送った。主要メディアである「サッカーダイジェスト」はウェストハム戦の試合結果を映像とともに伝えながら、「ブライトンが三笘のファンタスティックなゴールにより、貴重な勝利を獲得した。ウェストハムの守護神、GKアレオラでさえ、三笘のシュートの前ではなす術もなかった」と、圧倒的な称賛によって記事を締めくくった。

それ以上に三笘を高く評価し、絶賛しているのが現地イギリスのメディアである。彼らは三笘の活躍ぶりに敏感に反応し、その一挙手一投足について最大級の賛美を惜しまない。

「サクセススポーツ」は、「三笘が素晴らしいボールさばきとテクニックで劇的なPKを演出し、リーグ通算6得点を達成した」と賛辞一色の反応を伝えた。またイギリス公営放送(BBC)は、PKを含め2得点に絡んだ三笘をMOMに認定。日本国内でも注目度が高まっていることを考慮したMOMなのかもしれない。

3月6日までの時点でブライトンはプレミアリーグ23試合を消化し、勝点38点でリーグ8位となっている。同4位のトッテナム・ホットスパー(勝点45)よりも消化試合が3試合少なく、勝ち点も7差。同6位のニューカッスル(勝点41)とは3点差で、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグも射程圏内に入っており、ブライトンにとっては理想的な展開が現実味を帯びている。

日本のファンは三笘に対し、攻撃的なMFとしての活躍を強く望んでいる。戦力のバランスにより、すぐにはメインになれなくとも移籍とトレーニングを繰り返しプレミアリーグにおいて唯一無二のトップ選手として成長してくれること。それこそがファンたちの希望なのだ。

【動画】3試合ぶりのゴールで今季6ゴール目 日本人最多記録タイとなった試合のハイライト映像はこちら

【動画】同試合の三笘薫選手のプレイダイジェストはこちら

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