
新型主力機H3ロケット1号機の失敗を受けて宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日午後、記者会見を開き、指令破壊されたH3ロケット1号機は積み荷の衛星ごとフィリピンの東方沖に落下したとみられると明らかにした。昨年10月、小型固体燃料ロケットのイプシロン6号機が今回と同じく離陸後に指令破壊されて失敗したばかり。
1号機が先月17日に機器の誤作動で発射寸前に中断したのに続くトラブルとなったことについて「見直すべきことがあったと言わざるを得ない」とした。山川宏理事長は「国民の皆さまのご期待に応えられず、深くおわび申し上げる」と謝罪。「原因を究明し、早期に信頼を回復していくことが最優先の課題。それに専念していきたい」と述べた。
新たに開発したH3ロケットの主エンジンについて「想定した性能を発揮した。完璧だったと思っている」と評価した。開発担当の岡田匡史プロジェクトマネジャーは「多くの一般の方々にも見守っていただいた中で、このような結果になってしまった。申し訳なく思う」と述べた
