ガーシー氏、参院に却下された「リモート陳謝動画」公開 「若輩者にもう一度チャンスと猶予を」と訴え

NHK党のガーシー参院議員(51、本名・東谷義和)が7日、自身のインスタグラムで、参院事務局に秘書を通じて提出しながらも、却下された「リモート陳謝動画」を公開した。トルコに滞在中のガーシー氏は8日の参院本会議での陳謝が予定されていながら、本会議出席に合わせ帰国しないことを関係者に伝えた。

約4分半の動画に、ガーシー氏は議員バッジをつけたスーツ姿で登場。本会議で流されることを前提に、ほかの参院議員らに訴えかけるもので「この動画を皆さんが見ておられるということは、僕は日本に帰国できてないということ。誠に申し訳なく思っております。このようなリモートでの動画謝罪が許されるべきではないとわかっておりますが、とりあえず私の中で何か形にして皆さんにお届けすることがまず先決だと思い、この陳謝動画を撮らせていただきました」と切り出した。

参院懲罰委員会が作成した陳謝文を読み上げ、約10秒間深々と頭を下げたガーシー氏は「このような形での陳謝になり、誠に申し訳なく思っております。今すぐ帰国がかなわず、決して帰国する意思がないわけではございません」と強調。「あといくばくかの猶予をいただけたら、これ幸いと思っております。必ず日本には帰国します」と明言した。

ガーシー氏は「もう一度陳謝をしろというのであれば、国会本会議場でももちろん陳謝の方をさせていただきます」と、本会議で改めて謝罪する意思を示した。「きょう集まっていただいた参議院の皆様、お忙しい中本当に申し訳ございません。できれば若輩者にもう一度チャンスと猶予をいただけたらなと思います」と述べ、再び頭を下げた。

これまでの歳費約1800万円を、NHK党に渡すとして「僕は歳費を1円たりともいただこうとは思っておりません。その歳費の使い道については立花党首にお任せしております」と改めて表明。今後の歳費についても「私は帰国して国家で議員たる仕事をするまでは1円も受け取るつもりはございません」とした。

ガーシー氏は、インスタで動画とともに「明日の国会に提出予定だった陳謝動画です。文字通り却下されましたので、ここにアップさせてもらいます。様々な意見あると思いますが、自分で決めた決断です。何卒ご理解のほどよろしくお願いします」と記した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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