香川地区のタクシー運賃が値上げ 普通車初乗りは750円に 利用者からは理解を示す声も

小豆島と直島を除く香川県のほとんどの地区で6日、タクシー運賃が値上げされました。燃料費や物価が高騰する中、利用者は値上げに対して、ある程度の理解を示しました。

(記者リポート)
「今回の値上げによって、こちらJR高松駅から高松空港までタクシーを利用した場合、600円から700円ほど、値上がりすることになります」

四国運輸局によりますと、香川地区のタクシーの初乗り運賃は、6日から、普通車で750円となりました。これまでは、普通車が小型車と中型車に分かれていて、初乗り運賃は小型車が640円、中型車が650円でした。

また、距離に応じて加算される加算運賃も260mで80円となり、これまでより58mから40m短くなりました。

高松市の高松赤十字病院で、タクシーを利用していた人は……。

(タクシー利用者は―)
「(Q.値上げでタクシー料金は?)かかるよ。だけどまあいいのではないか。しょうがないやろ。運転手さんたちも安い給料になったら困るやろ」
「ちょっと足が痛いので、歩くとなると1kmくらいあるので、大変なのでしょうがない」

高松市のハロータクシーでは3月5日、値段の変更に伴うシールの張り替えなどが行われました。

(ハロータクシー/寺師大祐 社長)
「どの業界も同じだと思いますが、原価が高騰し、人件費をしっかりとあげていかないといけないという部分で、非常に苦しい状況にあります。業界が活性化して、さらにお客さんのサービスにつなげていけたらと思います」

「香川地区」のタクシー料金の値上げは、消費税率の引き上げによるものを除けば2007年12月以来です。

(タクシー運転手は―)
「燃料が上がっていますから仕方ないんじゃないですか。今までと変わらずサービスに務めるだけですね」
「だいぶ、売り上げ的には(コロナ禍前)元に戻りつつあるけど、苦しいのは苦しいけど、(この状況に)慣れてきましたね」

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