映画「エッフェル塔~創造者の愛~」 〝パリの顔〟に秘められた情熱と愛の物語

 パリ・エッフェル塔の建設に秘められた大人の恋愛を描いた「エッフェル塔~創造者の愛~」が、kino cinema横浜みなとみらいで上映中だ。

 史実を基に想像の翼を広げ、困難に立ち向かう建築家エッフェル(ロマン・デュリス=写真)と、友人の妻として再会した若き日の恋人アドリエンヌ(エマ・マッキー)の愛を情熱的に描く。マルタン・ブルブロン監督。

 1889年、パリ万国博覧会の最大の呼び物として建造されたエッフェル塔。今ではパリのシンボルとして愛されているが、建設当時は醜い鉄の塊といわれたり、倒壊を恐れられたりして建設反対キャンペーンが起こり、工事の資金繰りに窮したという。

 ロマンチックな恋愛模様はもとより、19世紀のパリの街並みや高所での作業の様子を再現しており、見どころは多い。

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