F1エミリア・ロマーニャGPで新しいタイヤの割り当てを試行。供給は11セット、予選では全3種類のコンパウンドを使用へ

 F1は、5月にイモラで開催されるF1第6戦エミリア・ロマーニャGPにおいて、予選で新たな方式でタイヤを割り当てるトライアルを実施することになった。

 ピレリが各グランプリに持ち込む大量のタイヤ在庫を削減するため、F1は新たな形式を考案し、それを2023年シーズンのふたつのグランプリで試行することが決まっている。全体で、レースを通して各ドライバーに割り当てられるタイヤは13セットから11セットに削減される。

 新たな形式では、レースウイーク中にドライバーにはハードタイヤが3セット、ミディアムタイヤが4セット、ソフトタイヤが4セット供給される。そして現在ドライバーは予選の3つのセグメントで使用するタイヤを自由に選べるが、新しい実験的な形式では、ドライバーはQ1でハード、Q2でミディアム、Q3でソフトを使用しなければならない。

 予選Q3に進出できなかったドライバーは、使用しなかったソフトタイヤをレースで使用できる。そのため特定の会場で有利になる可能性があるほか、セッションがウエットと判断された場合は、タイヤ選択が自由になる。

 イモラは最初の実験の場となることが決定した。2回目の実験が行われるレースは、サマーブレイク前の夏場になるとみられており、おそらくはブダペスト(ハンガリー)もしくはスパ・フランコルシャン(ベルギー)になるようだ。

2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGP スプリント

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